人荷共用エレベータ不具合調査@荷重計(ロードリミッター)
こんにちは。KILIN TEC(株)の岸本です。
少しバタバタしてまして、気が付けば1か月以上もブログを更新してできてない・・・。
決してサボっていた訳ではないのですが、なぜでしょう。笑
さて、おかげさまで少しずつ・・・ほんと少しずつですが、引き合いが増えてきております。
ありがとうございます。
そんな中、先日大分にある某セメント工場に設置されている人荷共用エレベータに不具合が発生した!
とのことで、調査のご依頼を頂きました。
症状として、荷重計(ロードリミッター)が反応しない。とのことでした。
調査開始!・・・の前に、見るからに可動部(引っ張り部)がもう錆サビ着いてます!(また写真撮り忘れました。)
その時点でロードリミッターの交換を進言しました。
念のため、回路上の不具合がないかを確認しました。
すると・・・
「TR1」のタイマーが死んでいました!!
回路的には・・・
となります。
上記回路上を簡単に解説すると、エレベータ内に人が乗った時点で荷重検定を実施
上昇・下降を開始すると荷重は監視しない。という回路です。
しかし、「TR1」が死んでしまうと、タイマーが「up(起動)」しません。
→タイマーがup(起動)しない。「TR1」のB接点が離れない。
→荷重検定は[R0,19]で実施されているが、タイマーの不具合でその検定結果が相殺される。
→どこまでも荷重を載せれる。
となります。
余談ですが、このような回路にしているのは訳がありまして。
もし上記の回路を組まなければ、荷重ギリギリで下降させ、エレベータ停止前の減速時に
重力加速度が発生しますので、瞬間的に実荷重+α の荷重ががかかります。
その荷重でロードリミッターが作動してしまうと、着床前にエレベータは停止します。
(荷重OVERで動作しない仕様です)
ということで、話がそれてしまったのですが
タイマーを付け替えて、定格荷重をエレベータに乗せて動作を確認します。
…動作しません。定格荷重+10%、20%、30%…。動作しません。
やはりロードリミッターは要交換ですね。笑
更に余談ですが、実はこのエレベータ、約17年前に海っぺりに設置したもので、ロードリミッターの整備を
一度も実施して無いとのこと。
丈夫な物なのですが、つぶれるときはつぶれる。
いい勉強になりました。笑
上記のように古い動作物等にも対応しております!!
何かあればご連絡ください。
相談は無料です。笑
それでは、今日はこの辺で・・・